古物商の確定申告ガイド
経費・帳簿・節税のポイントを徹底解説

1. 確定申告が必要なケース
🔴 申告が必要
- 本業:年間所得が48万円超(基礎控除額)
- 副業:年間利益が20万円超
- 事業所得として古物商を行う場合
- 青色申告の届出をしている場合
🟢 申告不要の場合
- 副業で年間利益20万円以下
- 自分の不用品をたまに売っただけ
- 年間の総所得が基礎控除以下
※住民税の申告は別途必要な場合あり
2. 経費にできるもの・できないもの
| 区分 | 具体例 | 経費 |
|---|---|---|
| 仕入費 | 商品の仕入れ代金 | ⭕ |
| 交通費 | 仕入先への移動費、配送費、駐車料金 | ⭕ |
| 通信費 | インターネット回線、スマホ代(業務使用分) | ⭕ |
| 広告宣伝費 | メルカリ・ヤフオク手数料、サイト運営費 | ⭕ |
| 梱包・発送費 | ダンボール、緩衝材、送料 | ⭕ |
| 地代家賃 | 事務所・倉庫の賃料(按分あり) | ⭕ |
| 減価償却費 | PC、カメラ、車(10万円以上の資産) | ⭕ |
| 雑費 | カンタン台帳の利用料、会計ソフト | ⭕ |
| 生活費 | 食費、個人の衣服、趣味の支出 | ❌ |
| 税金・罰金 | 所得税、住民税、交通反則金 | ❌ |
3. 青色申告 vs 白色申告
| 項目 | 青色申告 | 白色申告 |
|---|---|---|
| 特別控除 | 最大65万円 | なし |
| 赤字繰越 | 3年間可能 | 不可 |
| 少額減価償却 | 30万円未満一括OK | 10万円未満のみ |
| 家族への給与 | 経費にできる | 不可 |
| 帳簿の要件 | 複式簿記(ソフト利用推奨) | 簡易簿記 |
| 届出 | 開業日から2ヶ月以内 | 不要 |
💡 青色申告は 最大65万円の控除 が受けられるので、年間利益が少額でもメリット大。開業届を出していれば申請可能です。
4. 古物台帳データを確定申告に活用
📋
仕入帳として利用
カンタン台帳の「買取金額」データをそのまま仕入帳として活用。CSVでダウンロードして会計ソフトに取り込めます。
💰
損益計算の自動化
売却価格も記録すれば、月次の損益レポートを自動生成。確定申告の数字がすぐにわかります。
📊
棚卸しの簡略化
期末の在庫一覧(ステータス「在庫中」)をエクスポートすれば、棚卸し表の作成が簡単に。
📊 年次レポート機能でできること
カンタン台帳のスタンダードプラン以上では、年次レポート / 棚卸機能が使えます。確定申告に必要な数字をワンクリックで集計し、決算書にそのまま転記できます。
🧾 確定申告用サマリー期首棚卸高・仕入高・売上高・期末棚卸高・売上原価・粗利を自動計算
📘 青色申告 転記ガイド決算書(損益計算書)の㉑〜㉗にそのまま転記できる対応表を表示
📙 白色申告 転記ガイド収支内訳書の①〜⑤に対応した数値を表示
📅 月別内訳月ごとの仕入件数・仕入額・売上・粗利・在庫増減の一覧
📦 期末在庫一覧12月31日時点の在庫リストと評価額(棚卸し表として利用可)
📊 CSV / 印刷CSVでダウンロードして会計ソフトに取り込み、またはA4でプリントアウト可能
⚠️ 年次レポートでカバーしていないもの
カンタン台帳の年次レポートは売上・仕入・在庫に特化したレポートです。確定申告には他にも必要な情報があるため、以下の点にご注意ください。
💸
経費(送料・梱包費・手数料等)
カンタン台帳は経費の記録には対応していません。メルカリ手数料、送料、交通費などの経費は別途、会計ソフトやExcelで管理してください。
🏠
減価償却費
PC・カメラ・車など10万円以上の固定資産の減価償却計算は含まれません。必要に応じて税理士にご相談ください。
🧮
消費税の計算
課税事業者(年間売上1,000万円超)の消費税計算には対応していません。免税事業者の方は関係ありません。
📝
複式簿記の帳簿
青色申告65万円控除に必要な「複式簿記」の帳簿は生成されません。カンタン台帳のCSVデータを会計ソフト(freee、マネーフォワード等)に取り込んで作成してください。
💡 おすすめの使い方:カンタン台帳で売上・仕入・在庫を管理し、freeeやマネーフォワードなどの会計ソフトで経費や帳簿を管理する「2つ使い」が最も効率的です。カンタン台帳のCSVエクスポートから会計ソフトへの取り込みがスムーズに行えます。
よくある質問
Q. 副業で古物商をやっている場合、確定申告は必要?
A. 年間の利益(売上−経費)が20万円を超える場合は確定申告が必要です。20万円以下でも住民税の申告は必要な場合があります。
Q. 古物台帳と確定申告の帳簿は同じもの?
A. 厳密には別物です。古物台帳は古物営業法の義務、確定申告の帳簿は税法の義務です。ただし、カンタン台帳のデータは確定申告の帳簿作成にも活用できます。
Q. 青色申告と白色申告、どちらがいい?
A. 圧倒的に青色申告がお得です。65万円(e-Taxの場合)の控除、赤字の3年間繰越、30万円未満の一括経費計上など、メリットが大きいです。
Q. メルカリの手数料は経費になる?
A. はい。販売手数料(10%)、送料、購入時のクレジットカード手数料はすべて経費として計上できます。
Q. 自宅の一部を営業所にしている場合、家賃は経費になる?
A. はい。業務使用面積の割合(按分)で経費にできます。例えば、10畳の部屋のうち3畳を仕事場として使っている場合、家賃の30%を経費にできます。
Q. 確定申告の期限は?
A. 毎年2月16日〜3月15日です(休日の場合は翌営業日)。e-Taxを使えば自宅からオンラインで提出できます。
Q. カンタン台帳の年次レポートはどのプランで使える?
A. スタンダードプラン(月額¥980)以上で利用できます。フリープランでは年次レポート機能は利用できませんが、台帳データのCSVエクスポートは可能です。
Q. カンタン台帳だけで確定申告は完結する?
A. カンタン台帳は売上・仕入・在庫の管理に特化しています。送料やメルカリ手数料などの経費管理は別途必要です。おすすめは、カンタン台帳で台帳管理+freeeやマネーフォワードで経費・帳簿管理の「2つ使い」です。